【第43回】東京23区の可燃ごみ(燃えるごみ)処分の流れ③
こんにちは!!
9月に入っても、まだまだ暑い毎日ですね~
いつまでこの暑さが続くのか、、、皆さん熱中症には気を付けましょう!!
第30回、34回でお話ししました23区の可燃ごみ処分の流れについて続きのお話をします!!
前回は集めた可燃ごみを清掃工場で焼却し、焼却した時に出る熱エネルギーを有効活用しているお話をしましたが
今回は、可燃ごみを焼却した際にでる灰についてお話ししたいと思います。
可燃ごみを焼却した際にでる灰のことを、焼却灰と言います。焼却灰の多くは東京湾にある埋立処分場に埋め立てられているそうです。しかし東京湾の埋立処分場はすでに「中央防波堤新海面処分場」だけになっており、寿命はあと数年と言われております。現在の埋立処分場が限界を迎えると、今後、東京湾に新しい処分場を確保するのは極めて難しいそうです。
そこで東京二十三区清掃一部事務組合では、焼却灰の埋め立てを減少する目的と焼却灰の有効活用として資源化に取り組んでいるそうです。
取り組みとしては、焼却灰をセメント原料化にする、徐冷スラグ化にする、焼成砂化にしています。
●セメント原料化
セメントの原料は、石灰石、粘土、けい石、鉄原料、石こうとなります。
焼却灰を民間のセメント工場へ運搬し、セメント原料の中にある粘土の代替として使用されます。
●徐冷スラグ化
焼却灰を民間の資源化施設へ運搬し、高温で溶融し2~3日かけて徐冷することで大きな石状のスラグを作り、破砕、分級し道路工事の材料や、コンクリート用資材に使用しています。
●焼成砂化
焼成砂化とは焼却灰を民間の資源化施設に運搬し、約1,000℃で焼成し無害化した後に、粉砕、造粒し人工砂を作り、路盤材、ブロック資材等で利用しています。
焼却灰を資源化にすることにより、令和4年度には約6万トンの埋立量を減らすことが出来たそうです。
今後の資源化の目標は、令和10年度までに資源化率を50%以上にすることだそうです。
この取り組みにより、残り少ない東京湾の埋立処分場の延命化につながっています。
焼却灰の資源化は、環境保全や資源循環に貢献する重要な取り組みですね!!
また、私たちが出来ること、もったいない精神でごみをなるべく出さないようにすることを
心掛けていきたいと思います!!