【第51回】リチウムイオン電池による火災に注意⚠️
新年あけましておめでとうございます
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
今年お初のブログでございます。
今回はリチウムイオン電池についてお話していきます。
ニュース等でも取り上げていましたが、去年11月に江東区にあります東京23区の粗大ごみを破砕処理する施設内のごみを運ぶコンベアーで火災が発生し、ごみと鉄を選別する機械などが焼け、施設の稼働が停止することになりました。
この粗大ごみ処理施設の仮復旧は今年の3月ごろとみられていて、完全復旧までは1年以上かかると予想されます。それまではガラスや小型家電などの不燃ごみの処理施設で対応していますが、かなりひっ迫した状況だということで、東京二十三区清掃一部事務組合から
「緊急事態です、粗大ごみがあふれています。」との声明をだし、粗大ごみの廃棄をなるべく控えてほしい呼びかけています。
この火災の原因は「リチウムイオン電池」です。
リチウムイオン電池は大容量の電力を蓄えることが可能で、スマートフォンやモバイルバッテリーなどの電子機器や家電製品など、身の回りのあらゆる製品に内蔵されています。
このリチウムイオン電池、実は、衝撃を加えると発火するという性質があり
これを内蔵した製品を捨てるとき、正しい方法で廃棄しないと大きな事故につながる可能性があります。
実際、江東区の粗大ごみ処理施設での火災原因は、ごみを出す人がリチウムイオン電池を内蔵した製品を分別せずにそのまま粗大ごみとして出し、破砕したことで出火したとされています。処理したごみの中から複数のリチウムイオン電池が見つかったそうです。
モバイルバッテリー、加熱式タバコ、電子機器のバッテリーなど、リチウムイオン電池を含む電子機器がプラスチック製容器包装のベールに混入し、プラスチックのリサイクル工場での発火トラブルが近年増加しています。
乾電池や、その他の電池についても、発火の可能性はありますが、リチウムイオン電池は中に燃えやすい液体が入っていることもあり、発火リスクが特に高いと言われています。
リチウムイオン電池は、プラスチックリサイクル工場における第一段階である「ベール解砕機」や「破袋機」の刃によって、リチウムイオン電池が押し潰されて、ショート・発火し、周囲にあるプラスチックに着火してしまうことがあります。●リチウムイオン電池が押しつぶされ、ショート・発火するイメージ
引用元:公益財団法人日本容器包装リサイクル協会 リチウム電池等の発火物が原因になる発煙・発火トラブル
去年都内でリチウムイオン電池が内蔵された製品から出火した火災は166件、これまでで最も多くなったことが分かりました。
また、リチウムイオン電池が通常のごみと一緒に捨てられ、ごみ収集車から出火するケースも相次いでいるということです。
大丈夫だろうと何も考えずに捨ててしまうことはやめて、一人一人が気を付けることで火災を防ぐことができます。
リチウムイオン電池などの廃棄方法は、各自治体により変わってきます。
自分の住まいの自治体の廃棄方法を必ず確認して、キチンと廃棄するようにしていきましょう!!