【第40回】実はスゴイぞ✨苔(こけ)
みなさん、現在の環境問題に関して
数々の解決策が挙げられている中で、
【苔(こけ)】の存在が
温暖化の解決策の鍵となるかもしれないことをご存知でしょうか?
今回はそんな身近に潜む植物のお話です。
私が調べていく中で驚いた今回のテーマの苔ですが
本来湿気の多い場所や風通しの悪い場所を好んで増殖する為、
あまりいいイメージはないかもしれません。
ですが、実は
・CO2の吸収力が高い
・断熱効果がある
この2点の強みを持っているのです!
地球温暖化を進行させる最も大きな要因であるCO2。
主にミズゴケなどのコケで構築されている湿原は、何千年という非常に長い歳月単位でCO2を吸収し、その内部に貯めこんでいるのです!
湿原地帯には、なんと約6000ギガトンもの炭素が溜め込まれているのです!
(大気中に存在しているCO2の炭素量とほぼ同じ量)
炭素蓄積能力が異常なまでに高いのは、分解が遅いからです!
通常、寿命を終えた植物は土壌の微生物によって速やかに分解され、
そこに含まれていた炭素はCO2として大気に還っていきます。
ですが苔の生息地の水浸しかつ温度が低い湿地では酸素が得られにくく、
そのような環境では微生物も活性しにくくなります。
つまり、微生物に分解されないのです!
よって、炭素は分解されないまま長期間とどまり、
結果大地に蓄積されていくことになります。
そして、その過程で少しずつ変質したミズゴケの繊維は、
やがてペースト状の泥炭になります!
この泥炭こそが、何千年分もの炭素を貯め込む役目を果たしているのです!
また、断熱効果に関しては
苔に覆われた土壌には適度な水分と程よい隙間が生まれ、
それによって外気温を侵入させない働きがあるのです!
よって覆われた土壌は凍るほどに冷たく、中には実際に永久凍土となる場所も!
苔に潜んでいる能力、驚きですよね!
温暖化防止の取り組みに苔が力になれる未来もそう遠くはないのではないでしょうか・・!
今回調べてみて私自身とても勉強になりました!
みなさんもお花屋さんなどで苔を販売しているところもあるので
手にして育ててみてはいかがでしょうか?
では、また次回お会いしましょう~!